コンクリート打ちっぱなしの家には、塗り替えは必要無いと思っていたのだが、まさかの雨漏りで、屋根を防水処理するついでに塗り替えをすることになった。
妻、「塗り替えを行ったコンクリート打ちっぱなしの家なんて、見たことないわよ」
私、「業者さんが言うのだから間違いないだろ」
妻、「その業者さん大丈夫?」
大丈夫と聞かれ、確信を持って大丈夫とは言えない。なぜなら、建物の塗り替えを行うのは初めてのことだから。
妻、「防水処理と塗り替えは、同じ業者さんなの?」
そう言われると、塗り替えを行う業者さんで、コンクリート打ちっぱなしの防水処理が出来るのか心配になった。
家の塗り替え経験がある知人に、防水処理のことを聞いてみると
知人、「防水処理が出来なければ、家の塗り替えなんて出来ないだろ」
私、「どうして?」
知人、「家なんて雨ざらしに遭うんだぞ。防水処理しなければ、雨漏りしちゃうじゃないか」
私、「どんな家に住んでるの?」
知人、「木造の平屋」
私、「木造住宅でも防水処理はした?」
知人、「当たり前じゃない」
塗り替えを行う業者さんが、防水処理を行うのは当たり前のことだった。
コンクリート打ちっぱなしの家の塗り替えが始まると
妻、「保湿液を塗ってるみたいだね」
私、「そうだね、コンクリートが瑞々しくなってるね」
妻、「保湿液と同じで、コンクリート打ちっぱなしも乾燥したらカサカサになっちゃうのかな」
私、「どうだろ」
屋根に行われる防水処理と同じで、コンクリート打ちっぱなしにも何度も塗料が塗られる。
妻、「皮膚呼吸出来ないから、メイクの厚塗りは良くないのよ」
業者さんが言うには、コンクリートは呼吸をすることで強靭になるとのこと。
多くの工程を経て出来上がると、コンクリート打ちっぱなしは、若い子の肌のように、瑞々しさを維持した出来栄えになった。