私、「エアコンを付けないの？」
妻、「窓が開いているのだから、熱くないでしょ」
私、「窓を開けっ放しで良いの？」
妻、「大丈夫よ、たぶん」
いつもは窓を閉めて寝るのだが、外壁塗装をすると家の周囲にネットが張られ、外からは見られない。
私、「足場が組んであると、誰か上がって来ないかな？」
妻、「来るわけないでしょ」
私は寝付きが悪かったのだが、無神経な妻はスグに寝た。
翌朝、天気予報では晴れになっているのだが、家の周囲がネットで覆われていると、カーテンを開けても薄暗い。
私、「足音がするよ」
妻、「業者さんが来たのよ」
私、「土曜日も塗装をするの？」
妻、「するわよ。貴方が急いでやってもらえって言うから」
急いで塗装をやってもらっても、ゆっくりやってもらっても、塗装代に大きな違いはないのに、どうして、急いでやってもらうようにお願いをしたのだろう？
私、「玄関は開けなくて良いの？」
妻、「どうして玄関を開けるの？」
私、「業者さんはトイレが使えないと困るだろ？」
妻、「業者さんは公衆トイレを使ってるわよ」
私、「わざわざ、あんな遠いところに行ってもらってるの？」
妻、「仕方ないじゃない、家のトイレを使われるのはイヤなんだから」
営業で外回りをしている私は、トイレで困ることが多々あるため、わざわざ公衆トイレで用を足してもらっている業者さんに悪い気がした。
私、「仮設トイレって借りると、幾らするの？」
妻、「4万円ほどするらしいわ」
私、「えー、そんなにするの」
妻と買い物に出掛けた際
妻、「ビールなら、うちにあるわよ」
私、「業者さんに飲んでもらうためだよ」
妻、「どうして？」
私、「トイレで迷惑を掛けてるからだよ」
妻、「だったら、利尿作用のあるビールはダメでしょ」
塗装が終わり業者さんが来なくなり、後は家の周囲を覆っているネットを外してもらうだけ。
私、「ネットが外されたら、窓は開けて寝られなくなるね」
妻、「そうね」
私、「ネットは、いつ外れるの？」
妻、「いつかは聞いてないけど、そろそろ外されると思うわ、どうして？」
私、「ただ聞いただけ」
妻、「足場があるうちに、屋上に上がってみない？」
私、「怖いから良いよ」
妻、「せっかくだから行きましょうよ」
妻がウルサイため、外壁塗装をするのに組まれた足場を使って屋上に上がると
妻、「ねえ?」
私、「何だよ」
妻、「◯△◇◯△◇」
私、「嫌だよ」
妻、「良いじゃない?」
私、「こんなところでしたら人に見られるだろ」
妻、「ネットがあるから見られないわよ」
私、「おい、ヤメロよ！」
この続きは、怖すぎて話せません。